掛け物は、書画を裂や紙で表装し、床の間に掛けるように作られたもので、軸、幅ともいわれます。
茶の湯では、「掛け物ほど第一の道具はなし」(『南方録』)と古来からいわれるほど、茶道具の取り合わせで重要なものであり、亭主のもてなしの心の主題ともなるものです。
もともと掛け物は、密教の伝来とともに中国から伝わり、仏画が中心でしたが、茶の湯が始まると茶掛として導入されました。
わび茶の大成とともに禅僧の墨蹟が重要されるようになり、さらに和歌の連歌、詩などを書いた懐紙、詩歌や絵、書などを書いた色紙、消息(手紙の雅称)、画賛(絵画に書き添えられた詩歌など頌賛の言葉、またその画と賛)
、古筆切(主に和歌の古書蹟)、絵画などが用いられるようになりました。
また、語句の書き方によって、横に書かれたものを横物、一行または二行で縦に書かれたものを竪物と分け、特に縦一行に簡潔な短い語句を書いたものは一行物と呼ばれ、好まれています。 |
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