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≡ やっぱりお風呂 ≡
世界の中でも日本人はお風呂好きで知られていますが、元祖風呂好きといえばローマ人でしょう。ローマでは上下水道が整備された紀元前312年頃には、すでに公衆浴場「テルマ」が流行っていたというのですから驚きます。定期的に冷水浴を始めたのもローマ人といわれています。


歴史に残る人々のなかにも、お風呂好きといえる人がたくさんいます。贅の限りをつくして世の非難をあび、最後には処刑されたマリー・アントワネット(1755―1793)は、大理石と磁器の浴槽を所有し、一日二回入浴していたそうです。豪奢を極めた彼女らしく、浴槽の脚には金で彫刻を施し、カーテンはもちろんシルクで作られたものでした。二つの浴槽は、彼女のからだを磨き上げるためと、肉体的にも精神的にもやすらぐ休息の時を与えるために使われていたという説があります。また、トレイを浴槽の蓋にのせて湯船のなかで朝食をとっていたと伝えられています。
昔から特に貴婦人たちは、その美貌を保つためにあらゆる入浴法を試みていました。スコットランド女王メアリーはワイン風呂を好み、これが美しさの秘訣だといって、そのための経費を増額させたという話です。ショパンとの恋愛で有名なデュドバン男爵夫人、すなわちジョルジュ・サンドの美貌の秘密は、牛乳と蜂蜜のお風呂にあったともいわれています。ワインはアストリンゼントと同様の、肌を引締め血行を促進させる効果があり、また牛乳には保湿効果があります。つまり、二人の美女の入浴法は、美容の面からいえば正しかったのです。今では数多くの入浴剤が販売されていますが、その効能を確かめ上手に使うことで、バスタイムはさらに楽しくなりそうです。
寝る前の入浴は、38度から40度ほどのぬるめの湯が原則。時間をかけてゆっくり入り、気持ちをリラックスさせましょう。シャワーにはレナード現象により交感神経を鎮静させる効果があり、また水圧のほど良い刺激が、血液の循環を促進する効果も同時に得られます。
(快眠スタジオ編著「ねむりのはなし〜四季のねむり術〜」より)
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